標高百名山 bX8・99
 大沢岳2819m(55)、荒川中岳3083m(13) 
2010/8/5〜8


8/7 4時頃

8月5日
北越谷1:50=車=畑薙第一ダム駐車場6:30/7:00=東海フォレスト送迎車=聖岳登山口7:50/8:00―出会所小屋跡8:40―聖沢吊橋9:20/9:25―造林小屋跡10:20/10:30―聖沢11:45/12:15―(R0:10)―聖平サイト13:50
 行動時間 6時間
畑薙ダムの駐車場には計画よりも1時間ほど早く着いた。静岡までも3時間ほどだから思ったほど遠くない。流石に1時間半の山道はハードだった。東海フォレスト送迎車は予想通り1時間前に臨時便が出た。
聖平までの道は初めてだが、標高差よりも距離がある。計画よりも2時間ほど早く着き、天気もよく、テントでのんびりできた。持ってきた小説の半分近くを読んでしまい、あと2泊で読み終わってしまったら手持ち無沙汰になると困るから、サイトに早く着くのは避けたい、などと変なことを考えてしまう。


登る途中で聖の稜線が見える

笊ヶ岳

滝見台ではふたつの滝が見える


タカネナデシコ

クガイソウ

イブキジャコウソウ

セリバシオガマ

オオカサモチ?

コバノイチヤクソウ

8月6日
聖平サイト4:05―薊畑4:30/4:35―小聖岳5:25/5:30―聖岳6:35/6:50―聖兎のコル7:40/7:45―兎岳8:35/8:50―小兎岳中盛丸山鞍部付近8:35/8:50―大沢岳分岐10:50―大沢岳11:05―大沢岳分岐11:20―百間洞山の家12:00/12:40―百間平13:40/13:50―大斜面下コル上14:50/15:00―赤石岳避難小屋15:50 
行動時間 11時間45分

 10年前に初めて来た聖、赤石は逆コースだから、こちらから登るのがどんな具合なのか楽しみだった。10年前よりも総合的な山登りの力が増したのだと思うが、テント持参でも聖の登りは苦にならなかった。もっとも10年前の小屋泊りザックより軽いかも。しかし、自分でもびっくりしたが、中盛丸山の登りでバテてしまった。シャリバテのようで、朝の残りのマジックライスを食べたら少し元気になったよう。最近は山に入るとあまり食べなくなり、朝食、昼食も菓子パン、マジックライス半分で十分歩けていた。ここで気が付いたのだが、いつもはハイドレーションシステムにエレクトロライトショッツ(電解質/ミネラル等)と一緒にカーボショッツ(エネルギー/糖)を入れていたのが、今回はカーボショッツは入れていなかった。カーボショッツでエネルギーを補給していたせいで食べるものが少なくて済んでいたのかもしれない。この後の展開からもそれを確信している。
 聖の登りから私の前を歩いていた女性の単独行者(年上...)の方に聖兎の鞍部で追いついて話をした。明日帰らなければいけないので今日は赤石避難小屋まで行きたいと言う。この時点で自分もそう思っていたので、お互い励ましあう感じになった。鞍部からは私が先行したが、自分は中盛丸山の登りからバテ気味で大沢岳をピストンし、百間洞への下りで体力を益々ロスし、赤石への登りの斜面を目の当たりにして嫌気がさして弱気になった。百間洞小屋前で休憩しているときに私が先に行かないことを言うと、彼女がいかにも残念そうで不安そうなので、気が向いたら行く、と申し出る。実は、弱気にここ百間洞で泊ろうと思って筋肉痛の回復に効くというL-ロイシンなどのアミノ酸サプリメントを飲んだら、30分の休憩もあったのだろう、不思議にも元気になってきたのだ。彼女が出かけてから10分ほど経って歩き始めると力が蘇っている。こんなこともあるかと、日和らないで済んだことを彼女に感謝した。途中でカーボショッツのお世話になったものの赤石避難小屋まで順調に歩き通せた。赤石避難小屋の管理人は米沢さんから替わっていた。ここまできた理由のひとつが10年前にお世話になった米沢さんにひと目会いたいという気持ちもあったからだが、残念。でも新しい管理人に日本酒をご馳走になった。ここまできたら明日は椹島まで降りることができる。でもどうなることやら。
 今回の南アは、花の多さは抜群だった。時期が良かったのか、早咲きのチングルマやイワカガミなどがあれば、トリカブト、マツムシソウ、トウヤクリンドウ(1株しか見ていない)などの遅咲きの花も同時に見られた。

4時半頃、左:笊ヶ岳、右:布引山

富士山もきれいなシルエットを見せる

赤石岳、今日はあの山頂まで行きたいと思っている

遠くに中央アルプスと御岳、中央のピークは奥茶臼岳、そして大沢岳

茶臼岳から光岳、奥に大無間


大無間、今秋か来年あたりには登りたい

兎岳から、左は中盛丸山と奥が大沢岳、右が赤石岳、遠い!

聖岳を振り返る

大沢岳、今回の目標の一つ

百間洞からの登りの途中、中央が大沢岳

タカネグンナイフウロ

ミヤマホツツジ

チシマギキョウ

タカネツメクサ

ミヤママンネンソウ

タカネコウリンカ

イブキジャコウソウ

シコタンハコベ

シロバナタカネビランジ

イワオトギリ

マツムシソウ

トウヤクリンドウ

ミソガワソウ

ウサギギク

チングルマの実

コバノコゴメグサ

チシマギキョウ、今回はイワギキョウが見られなかった

イブキボウフウ?

チングルマ

チングルマ

タカネシオガマ

8月7日 
赤石岳避難小屋3:10―赤石岳3:15―(R暫時)―大聖寺平5:00―荒川小屋5:30/6:05―(R0:10)―中岳8:10/8:20―東岳9:10/9:30―千枚岳10:30/10:45―千枚小屋11:15―(R0:05)―見晴台12:25/12:30―清水平13:05/13:10―小石下14:00/14:10―(R0:05)―椹島サイト15:50  行動時間 12時間40分
 悪沢岳には30年前にこのコースを歩いているが、記憶に残っているのは悪沢岳山頂付近だけであった。この日は千枚小屋までは順調に歩いたが、千枚小屋からの下りはしんどかった。特に小石下からは2万5千の地形図と道が違い、いきなり岩山の道となったり、短い登りもあったり、四苦八苦であった。最後の最後で吊橋、これがこの年になるととても怖い。もう二度と吊橋のあるコースは歩けないと思った。

東岳から北の南アルプス、左より小河内岳・烏帽子岳、塩見岳、蝙蝠岳、奥に高いのが間ノ岳、その左に甲斐駒ケ岳
農鳥、広河内から白根南嶺もずっと見渡せる、千丈岳は塩見の後ろ、北岳は間ノ岳に遮られて見えなかった

手前が塩見(見えない)から蝙蝠の稜線、中央が間ノ岳と農鳥岳そして白根南嶺、右遠くに鳳凰山、オベリスクも確認できる
大聖寺平から中岳、荒川小屋は右側を巻いている
中岳の登りから振り返る、小赤石岳、荒川小屋が見える

中岳のカール、モレーンがはっきりしている


前岳から中岳、東岳

赤石岳を振り返る

塩見岳の右に間ノ岳、奥に甲斐駒ケ岳


東岳(悪沢岳)の登り、うんざり

奥に鳳凰三山

蝙蝠岳の奥に白根南嶺、笹山が懐かしい

富士山が雲に隠れ始める、天気は下り坂か、自分は幸運

赤石と奥に聖

千枚岳付近から東岳、中岳を振り返る

今日のコースも終わりに近づき、自分にとって最悪の難所

ミネウスユキソウ

オンタデ

ヨツバシオガマ

ミヤマダイコンソウ

シナノキンバイ

クロユリ

シロウマタンポポ、まだ花弁が開いていない

ハクサンチドリ

ベンケイソウ

タカネヤハズハハコ
バイケイソウ(ミヤマバイケイソウ)

ミヤマミミナグサ

タカネナデシコ

マツムシソウ

タカネグンナイフウロ

タカネシオガマ

シコタンハコベ

シコタンソウ

タカネニガナ

チシマギキョウ、この株は色が鮮やかだった

イブキジャコウソウ

シロバナタカネビランジ

これもシロバナタカネビランジ、タカネビランジではない

タカネキンコウカ

ミヤマオダマキ

ウサギギク

ウサギギク

イブキゼリ?


マルダケブキ

マルダケブキの群落、熊の平に匹敵するほど

ミヤマオトコヨモギ

フシグロセンノウ

8月8日 
椹島6:30=東海フォレスト送迎車=畑薙第一ダム駐車場7:40/7:50=車=北越谷 13:30

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